猪名川町にある歴史街道は、大阪市内から公共交通機関で1時間ほどで行くことができ、猪名川町の歴史や様々な魅力を体感できる場所です。車、バス、タクシーなどで巡ることができます。歩いて行くことができるところもありますので、事前に計画を立てましょう!
まず、猪名川町立ふるさと館へ。様々な興味関心を魅かれる歴史的な展示物が数多く所蔵されています。館内には江戸時代の有名な遊行僧、木喰上人が90歳のときに製作した「一戎大黒天立像」があります。本物の彫刻には触れませんが、パソコンを操作して彫刻の3D画像を様々な角度から見ることができます。さらに、昭和中頃まで使われた農機具、寺子屋のレポートカード、農作業や酒造り、昔の暮らしぶりを知ることができます。
資料館は花や緑があふれる公園に接しており、春には美しい桜が咲きます。
次に訪れたのは、にぎやかな道の駅いながわです。そばが有名で、「猪名川十割そば手打ち体験道場」では蕎麦打ちの体験ができます(要予約)。また、併設されている食事処そばの館では、十割そばを味わうこともできます。打ち立てのそばは地元の人にとても人気です。甘味がお好きな方は、屋外の屋台でデザートをどうぞ。猪名川町産の材料を使った、つきたてのもち、そばの風味が香ばしいそばソフトクリームなど、ぜひお試しください。隣のショップでは、猪名川町のマスコットキャラクターいなぼうのグッズや、猪名川町の陶磁器、地元のお菓子など、ここでしか買えないお土産を買うことができます。
次に訪れたのは、国の史跡である多田銀銅山遺跡。1580年代に豊臣秀吉の管理下になり、江戸時代寛文年間(1661-1673)に銀の鉱脈の発見をきっかけに代官所がおかれました。多田銀銅山悠久の館には様々な鉱山道具や絵図、鉱山からの鉱石、当時の古文書などが展示されています。多田銀銅山遺跡の中で唯一見学できる坑道「青木間歩」の中は涼しく、次の目的地へ行くまでに一息つくのにちょうどよいでしょう。
猪名川町の上野地区にある静思館。猪名川町出身の美術商冨田熊作により1932年から3年の歳月をかけ建てられた建築物です。2505平方メートルの敷地に建築面積534.3平方メートルの広壮な屋敷です。建築費用は現代の費用に換算すると10億円(約1000万ドル)に相当すると考えられています。現在は猪名川町が保有し、建築当初からほとんど変わらない形で保存されています。建築当時にはめずらしい近代的な設備など、昔の豪商の暮らしぶりをのぞいてみてはどうでしょうか。
静思館と能勢電鉄日生中央駅の間にある彫刻の道を通って駅へ戻りましょう。彫刻の道には3つのコースがあります。道に沿って、歩道の真ん中や公園の脇などに猪名川町の四季を映し出す彫刻を見ることができます。春にはたくさんの桜をみることもできます。
歴史についての理解を深めるにも、屋外で1日を過ごすにも、猪名川町歴史街道はお勧めです。